タイガー800 ユーザー車検(2回目)

2022年6月中旬。

室蘭運輸支局にて、タイガー800のユーザー車検を受けてきました。
(そのついでのツーリング記事はこちら
30-P6130032.jpg


次回への備忘録として、自分に分かりやすいようにまとめておきます。
(2年後にタイガーはまだ無事に現役で走っているのだろうか・・・)



まず、過去のユーザー車検関係の記事一覧。
タイガー 2020年(室蘭)
タイガー ユーザー車検の準備 2020年
シャドウ 2021年(札幌)



札幌に住んでいながら、何故室蘭運輸支局まで行くのかというと・・・
 1、札幌は超激混み → 室蘭は空いている
 2、札幌は窓口対応が非常に雑 → 室蘭は皆さん丁寧親切
 3、車検で半日潰すならついでにツーリングもしたい
 4、長距離走行で排ガス検査の対策になりそうw
といった点が主たる理由です。

事前に予約システムで空きを確認し、予約して行きますが、
札幌よりは室蘭の方が空いている割合が高く、急に数日後に車検を受けたくなってもなんとかなります。

私はあまり先に予定を入れるのが好きではないので、急に取れると助かりますw



んで、忘れちゃいけない事をまだ記憶が新鮮なうちに書き連ねておきます。



【事前の準備】

1、ヘッドライトバルブをLEDからノーマルハロゲンバルブに戻す
01-P6090028.jpg

前回車検時、この中華LEDバルブは光軸は合うものの光量不足でダメでした。
検査中にエンジン回転数を思いっきり上げましたが、あとほんの200cd足りませんでした。
(後述しますが測定方法によってはOKかもしれません)



2、光軸調整

ハロゲンとLEDバルブで光軸(高さ)が違うので調整します。
調整ネジはこの写真中央、右ヘッドライトカバーの左側にあります(画像に矢印付けるの忘れた)。
10-P6130055.jpg


タイガー800にはワンタッチ光軸調整機能があります。
Collage(1).jpg

上記写真のように、光軸調整ネジにかかるレバーの上げ下げで光軸が2°(だったか?)変化します。
通常は被せた状態で光軸を合わせておきます(調整する時にレバーを引くことになるのでやりにくい)。

リアにおデブ荷物などを積載して後ろ荷重になると、光軸は上がります。
そういった場合にこのレバーを引き、光軸を少し下げられるようになっているのです。

この機能を常時そのように活用している人はいないと思われますが、
中華LEDバルブ装着時、このレバーを引いた状態で偶然にも光軸がちょうど良い高さになります。

よって、ハロゲンバルブに戻した際には、レバーを「被せた位置」に戻さないといけません。
(2年前に上記のように調整したのにブログに記載せず、記憶からも消えてしまい分からなくなりました)



3、マフラー交換

純正OPのアローマフラーなのですが、念のため純正に戻します。
02-P6090029.jpg

というのも、このアローマフラー(中古購入)は前オーナーの手によりバッフルが改造されており、
バッフル自体はノーマルのものを入手して戻したのですが、溶接が取れたままの状態です。

バッフルがボルトなどで固定されて容易に取り外せる状態だと、車検に通らないのです。
検査官はノーマルマフラーには見向きもしませんが、社外品が付いていると確認するでしょうから(^^;



4、点検整備記録簿の作成

今回は作成しましたよ。
03-P6090030.jpg

実際に車検前に色々整備しましたので、書類チューンではありませんw

注意点として、項目に空欄があると「点検整備記録簿なし」扱いになるとの事です!



5、自賠責保険を入手しておく

現地でも購入できますが、少しでも当日の手間を減らしたいので事前に買っておきます。
私はいつも2りんかんで加入。
購入時には「旧(現)自賠責保険証」と「車検証」が必要です。



6、自動車税を払っておく

納税証明書が必要です。
5月末くらいまでは昨年度のものでいけます。





【当日の流れ】

○持っていくもの
・車検証
・納税証明書
・自賠責(旧)
・自賠責(新)
・定期点検記録簿


○現地で準備
 1、自動車検査票
 2、継続検査申請書
 3、自動車重量税納付書
 4、印紙とか証紙とか


1と2は陸運支局の窓口に声を掛けると貰えます(その辺には置いてない)
窓口後方の記入台に貼ってある記入例の通りに書けばOK。

「1.自動車検査票」には「4.印紙・証紙」を貼り付けします。

で、3と4は、室蘭の場合、隣の「室蘭地区自動車協会」で入手できます。

その建物の窓口に行き、車検証を見せて「二輪の車検です」と言えば、
必要な額の「4.印紙・証紙」を売ってくれます。

「3.重量税納付書」は、その窓口の後方にある記入台に置いてありますので、
記入して購入した印紙を貼り付けます。

という訳で、先に自動車協会に行って印紙を買ってから陸運支局に行った方がスムーズです。




揃えた書類をまとめて窓口に渡す(クリアファイルがあると便利)と、数分で呼ばれます。

書類の住所が全て揃っていないと問い詰められますw
タイガーの車検証は前の前の住所のままなので、言われましたw
前回はスルーでしたが、もしかすると全ての住所を車検証記載に揃えて提出していたのかもしれません。

この場は「後日早急に変更します」とやり過ごしました。
札幌運輸支局でしか手続き出来ないし、住所が前の前からの変更となると書類が厄介なのよね〜(^^;

あとは、点検整備記録簿の空欄についてもここで指摘されました。
その場で空欄を埋めさせていただきましたw



その後、その書類一式を持ってレーンに並ぶように言われます。
バイクは2番レーンです。
04-P6130033.jpg

前にいるリアバンパーの無いヴィッツもユーザー車検のようで、
フロントウィンドウには「誘導」と書かれたラミネートが載せられていました。
「初めてなの♡」と申告したのですね〜。

あとは私の後ろに大型トレーラーヘッド1台。
どうやら2番レーンは「ユーザー」と「大型」と「二輪」のようですね〜。


私の受験した第2ラウンドには他にバイクはいませんでしたが、
業者と思しき人たちが数台のバイクを移動させたりしていました。

ちなみに、運輸支局の敷地内でメットを被ってバイクに乗っている人は一人もいませんでしたw




コースに入る前に、各部を点検されます。
ブレーキやアクスルの緩みを長いハンマーでコンコンしたり、灯火類の点灯確認、ホーン鳴動確認。
どうやらエンジンからのオイル漏れや滲みも目視しているようです。


コースに入ると、まずは排ガス測定。

自分でサイレンサーにプローブを差し込み測定します。
結果が出た後は検査表を脇にある機械に差し込むと「カチッ」とスタンプが押されます。

んで、誰か来るまでそのまま待機(誰もいないので先に進んで良いのかわからずw)。


指示があってから進み、回転ローラーに前輪を乗せて、フロントブレーキ作動確認。

少し進んで、後輪をローラーに乗せてスピードメーターの誤差検査。
メーター表示40キロで足元のスイッチを踏みます。不正しないかメーター見られていますw

今度はリアブレーキの作動確認。とにかく踏めばOK。


そして、鬼門の光軸検査。ハイビームで検査です。
なんでもトライアンフ車はヘッドライト2灯だが1灯扱いとなったとの事です。
2年前の車検時に少々揉めたので、自分が原因だったりしてw

その際は2灯扱いとして左右それぞれ測定され、光軸が狂っていたので向かいのテスター屋に行きました。
するとテスター屋のオヤジさんが「左右独立調整じゃないんだから1灯扱いだと文句言ってこい!」と。
そのまま検査官に伝えると「いやそんなはずはない」と、長々どこかと無線でやりとりしていました。

結局その際は、オヤジさんが「左右どちらも何とか枠内に収まる微妙なライン」で調整してくれ、
無事に合格することができました。


んで、今回。
05-P6130035.jpg

オゥ・・・。

光軸検査中、測定器に恐怖の「もう一度」の表示が出たので、
シートに思い切り荷重をかけて足掻いてみましたが、ダメでした(^^;
もう一度・・・を見ると、竹内まりやではなく 童子-TとBENIの曲を思い出す世代ですw


検査結果小屋に行くと「測定できないほど下向いてるよ」と言われ、思い出しました。

前述の光軸切り替えレバー、ライト替えてからいじってないわ。
レバーをどちらの状態にしたら光軸が合うのかすら覚えていませんでした。



今回はテスター屋に行かず、検査コースの壁にライト照射して確認しながら光軸レバーを切り替え。
先ほどよりも光軸が上がった事を確認し、さらに目視で簡易的に確認。

失格となった数分後に再びレーンに舞い戻りましたw


レーンはガラガラですぐに再検査できました。空いてるね〜。
再試験の光軸検査ボタンを押し、検査官に誘導されて光軸測定エリアへ。
今度は「童子-T」も登場せず、無事にクリア。




検査結果小屋で太鼓判をいただき、運輸支局の建物内窓口に書類一式を提出。

わずか数分で、新しい車検証とステッカーを貰いました〜!!
06-P6130037.jpg

その際再び、住所変更をするように念を押されました〜(笑)
雨でやることのない休日に、行きますか・・・(^^;



そして今回はちゃんと車検証に「点検整備記録簿あり」と記載されましたよ。

これって、ユーザー車検でしか表示されない項目なのかもしれませんね??
ワルキューレの車検証には「有り」とも「無し」とも記載が無かった気がします。

それにしても、2年で1万キロも走っていないなんて・・・。




今回は最低限の料金で車検取得できました〜。
07-P6130054.jpg


自賠責保険(2年) 9270円
重量税      3800円
自動車審査証紙  1300円
検査登録印紙     400円
------------------------------------
合計       14770円



この程度の金額なら、車検の有無の為に250ccで妥協しなくてもいいように感じます。

車検の有無による維持費の差額は、
計算式は割愛しますが250ccの自賠責を2年契約とした場合、4900円/年です。

年間4900円払えば、ニーハンから車検付きに乗り替えられる訳ですよ。
何台大型を所有したって良いんじゃない??w



以上。
これで次のユーザー車検も完璧・・・?



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コメント

車検

 私が保有した車検付き単車はXR600R(ED仕様)のみで,7回全てユーザー車検でした。

 バッテリーレスのプレイバイクですから,日本の車検に合格するにはヘッドライトがネックです。光軸はでないし,光量は足りないしでしたが,まあアレコレ工夫(?)して無理やり合格にしました。

 その他には二人乗り登録のため,チェーンカバー,シートのバンド等が必要でしたが,これは付ければOKなので問題なし。

 ちょっと予想外だったのは,何回目かの車検でハンドル幅を計られ,車検証と寸法が違うとのことで不合格。そこで改造申請。

 ちょっと面倒だなと思いましたが,用紙を30円で購入し,窓口の女性に書き方を教わって提出したらOK。ナンバー登録地の車検場でのユーザー車検なので,その場で処置できました。ハンドルは替えていませんから,そもそも車検証の寸法がいい加減だったということです。

 まあいろいろありましたね。

祝! 車検合格

鬼門のヘッドライトの件、たまたまツイッターでスニークライフさんが良い情報をくれたので、ブログにまとめてみました。タイムリーな話でした。やっぱタイガー800って一灯式とか二灯式とか鬼門なんですね~
https://stockhunterreborn.blogspot.com/2022/06/8001.html

近所のバイク屋さんに車検出すと7万円以上かかります、と言うことは55000円以上の工賃ですよねー(*´・ω・`)
このユーザー車検の金額なら車検のあるバイクも何ら問題なく所有出来ますね!

私はユーザー車検は気持ち的なハードルが非常に高いため行ったことがないです、特にこちらの陸運局は地元の口の悪いおっさん達の巣窟でもぞもぞやってると後ろから「はよせーや」と罵声が飛ぶと聞かせれメンタルの弱い私にはトライする気にもなれません。誰かよくわかってる方にバイト代払って一緒に行ってもらって流れを教えてもらいたいですが、ユーザー車検に行ってる人にはなかなか巡り会えません。

いつかはやってみたいユーザー車検、いつになったらいけるのやら😅

タイガー900は光軸調整用のノブが付いていました、これならうちのかみさん乗せても大丈夫そうだなー、あっ!そう言えば、私の友人二人が偶然この時期に北海道に行っています!一人は今日下船、一人はすでに道東方面かなー、こちらから天気のいいことを祈ってはいますが、ちょっとよろしくない天候ですねー!まぁ天気ばっかりはどうすることも出来ませんねー

くーたさんなら北海道に来るなら何月をオススメしますか?私も企んでいるのですが、何月を狙うか迷っています、もしよかったらご意見お聞かせくださいm(_ _)m

Re: 車検

>bearcatさん
XRを7回もユーザー車検されていたのですね〜!
車検付きのオフ車系はやはりヘッドライトの光量が引っかかりますよね。
二人乗り登録にシートバンドorグラブバーというのは聞いた事がありましたが、チェーンカバーも必須装備なのですね!
オフ車だと何かと改造してしまいがちな部分なので、しっかり理解しておかないといけませんね。

私は今のところ全ての車検でハンドル幅を計測されましたが、計らないこともあるのですね。
これもオフ車なら結構気軽にハンドルを交換してしまいますし、気をつけないといけませんね。
私のように違うナンバーの陸運支局で車検を受けてそうなった場合には、その場で改造申請できないという事なのですね(^^;
やはり管轄の支局で受験するのが無難なのですね〜。

車検もその時の検査員によって結構ムラがあるのかもしれませんね!

Re: 祝! 車検合格

>Vamos Raccoonさん
ブログ記事拝見しました〜!
本当にタイムリーな更新でしたね!詳しい情報、勉強になります。
私はTwitterをやっていないのですが、同車種の方々から情報を集めるような使い方も出来るのですね。

私の場合は車検場で選択の余地もなく、2年前は2灯、今回は1灯と言われての検査となりました。
本文に書き忘れましたが、1灯扱いの方が光量的には有利な気がしますよね〜!

Re: タイトルなし

>もんさん
本当、ショップに出すと高いですよね〜!
トライアンフのディーラーもそのくらいの価格が基本でした。
手間賃も含まれるのでしょうが、そんなにキッチリとメンテなんてしていなさそうですよね(笑)
今回の車検前にはプラグ・エアクリ・オイルなど交換していますが、部品代も1万もしないくらいです。
ユーザー車検なら車検付きでも250と遜色ない維持費ですから、増車ですね!(笑)

こちらも札幌はどこか殺伐とした雰囲気がありますよ〜。
素人がモタモタしてたら邪魔にされそうな感じなので、空いている室蘭の方が落ち着いて手続きできます。
一旦書類だけ貰いに行って、提出するだけの状態にしてから挑むとハードル低いかもしれませんね!

900にも光軸調整ノブが付いているのですね〜!トライアンフのこだわりなのでしょうか。
以前乗っていたベンベや国産にはそんな機能ありませんでした〜(知らないだけかもしれませんが)。

なんと、ご友人さんが来道中なのですね〜!
この先なんだかパッとしない天気が続くようなのでお気の毒ですね(^^;

う〜ん、普段から当たり前に走っているので、1つの時期に絞るとなるとなかなか難しいですね〜!
まぁやっぱり多くの方が訪れる7〜8月が無難なのかもしれませんが、5月の色々な春の花が咲く季節や、秋の抜けるような青空と紅葉の季節も捨てがたいです。春秋は山並みに雪があるのもまた綺麗です。個人的には秋が最も好きかもしれません〜!フェリーも空いていますよw
しかしどの季節に訪れても何かしら楽しめると思いますので、思い立ったが吉日だと思います。何度も来道されてください〜!!(笑)

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プロフィール

くーた

Author:くーた
バイク・登山・写真など、趣味全般のブログです。

【現在所有しているバイク】
 ・トライアンフ タイガー800
 ・ホンダ ワルキューレ
 ・KTM 690 ENDURO R
 ・ヤマハ セロー250
 ・ヤマハ NMAX
 ・ホンダ クロスカブ
北海道札幌市より、道内全域を走り回っています。
積雪期もスパイクタイヤを履いて走ります。

一眼レフで写真を撮るのが好きです。
被写体は主に”バイク”と”季節のお花”です。
カメラはNikon D610とSONY α6000を使用。

暑いのが苦手なので、登山はほぼ冬季です。

2019年3月〜 Yahoo!ブログより移転しました。
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